口腔内の重金属毒性 

重金属の毒性に曝される先進国の人々

現在、先進国に住む多くの人々が重金属の毒性に曝されているといえます。重金属曝露の発生源として、化粧品、食品添加物、防腐剤、農薬、殺虫剤、特定の海産物、アマルガム、その他の歯科金属、玩具、電池、電子製品、ジュエリー、予防接種、衣類、建設や金属細工などの仕事によるものなどがあげられます。
重金属の毒性に曝された場合の深刻な問題の一つとして、重金属が慢性的な炎症を引き起こし、免疫機能の抑制につながることがあります。

重金属の毒性は、線維筋痛症、耳鳴り、酸化ストレス、癌、電気過敏症、頭痛、うつ病、自己免疫疾患、皮膚障害、不妊症、慢性疲労症候群などの深刻な健康状態につながる可能性があります。

従来の歯科医療では、クラウン、ブリッジ、土台、インプラントなどにおいて有毒な金属合金の使用を奨励しています。一般的に使用される金属合金は、貴金属と非貴金属の合金であり、これは時間の経過とともに腐食、酸化、イオン化し、有毒な金属粒子が粘膜や血流から体内に取り込まれていくことが証明されています。体内に取り込まれた金属粒子は細胞に直接結合してしまうため、一度取り込まれた重金属を身体に備わっている機能だけで自然排出することは極めて困難です。


健康を守るためには「解毒」レベルを高めることが大切

健康を守るためには「解毒」レベルを高めることが大切です。そのためには「原因除去」つまり、体内に発生または体外から侵入した毒素供給源や毒素を除去すること。人体に備わる解毒システムを高めること。正しい情報を得ることが大切です。

そもそも「毒素」とは

毒素とは、生体組織と接触あるいは吸収されることで免疫異常、酵素システムや受容体阻害、タンパク質変性、遺伝子障害などを引き起こす物質の総称です。炎症、ミトコンドリア機能不全、DNA転写障害、神経細胞破壊、神経線維の軸索輸送障害などあらゆる症状や疾病を引き起こす原因となります。

口腔内由来の毒素

口腔内由来の毒素としては「有害重金属(銀歯など)」「内分泌撹乱化学物質(プラスチックや接着性材料に含有される物質)」「揮発性硫黄化合物(VSC:歯周病などが原因となって発生)」「慢性感染症(歯周病など)由来の菌体成分」「FDOJ(脂質変性顎骨歯槽骨壊死)」などが代表的となります。

重金属が生体に有害である理由

  • 体内に蓄積しうる(特に脳、肝臓、腎臓、血管内皮)
  • 蓄積した重金属は、長期に活性酸素を発生させ、酸化ストレスにより関連臓器の機能不全や発がんを誘発。
  • 遅延型アレルギー反応を引き起こす
  • マクロファージに取り込まれ炎症を引き起こす
  • タンパク質と結合し免疫反応を惹起 = アレルギー反応を起こす
  • 抗原ペプチドとなり非自己細胞(=がん等)を産生


毒性歯科金属の種類

促成歯科金属としては、具体的には、チタン、ニッケル、パラジウム、コバルト、銀、水銀などがあります。これらの金属は、唾液や飲食物中に溶解して飲み込まれ消化管から吸収されたり、周辺の毛細血管やリンパ管内に取り込まれるなどして全身へ波及、蓄積します。また解毒システムとのバランスで有害性(酸化ストレス)を発揮する場合があります。あるいは、歯科金属の設置された場所の近傍粘膜組織に対しても同様の機序で有害性を発揮することがあります。


代表的な歯科金属解説

保険適用内の治療である「銀歯」。口腔内に設置される金属性治療材料(銀歯など)は、ほぼ全て比重が4以上であり、また有毒性を持つので有害重金属となります。具体的には、チタン、ニッケル、パラジウム、コバルト、銀、水銀などがありますが、実は銀歯を使用している国は日本以外はほとんどありません。

歯科用水銀アマルガム

歯科用水銀アマルガムは、1970年代頃から保険治療で使用する歯科金属として多く使用されてきました。 しかし、歯科用水銀アマルガムは、50%の水銀を含む金属であることから、スウェーデン・デンマーク・イギリスでは使用が禁止されています。

やっかいなのは、危険そうだから除去したいと考えられる方も多いですが、歯科用水銀アマルガムを安易に除去することは患者側も歯科医師側も危険を伴います。

歯科用水銀アマルガムを除去する際には、切削ドリルによって水銀蒸気が発生します。これを吸い込むと非常に危険であるため、患者側も歯科医師側も正しい防御を行って、除去する必要があります。

そのため、歯科用水銀アマルガムの除去を正しく行える歯科医院を探す必要があります。

※ Youtube「歯から出る水銀の煙!」

What put in my mouth「あなたは私の口に何を詰めたのですか?」

この動画は、口腔内に歯科用水銀アマルガムがある状態がいかに危険であるかを伝えている動画です。歯科用水銀アマルガムを削る際に発生する水銀蒸気のことや、胎児への影響、その他の全身症状などについて説明しています。 


金銀パラジウム合金

金銀パラジウム合金は、保険の歯科治療に使用される金属(いわゆる銀歯)です。

金銀パラジウム合金は、国民皆保険が導入された際に、まだ戦後の貧しかった経済状況下で金の代わりに導入された、金と比べると安いだけで積極的に推奨できないような合金といえます。
成分組成は、金12%、パラジウム20%、銀50%、銅16%、その他2%となります。

この金銀パラジウム合金は、世界中で日本でのみ使用されています。パラジウムという金属は「リンパ球幼若化テスト」という金属アレルギー検査では約半数の人に要請反応が出ます。ドイツやスウェーデンでは、保健省が歯科業界に対して「幼児及び妊婦に、銅を含有するパラジウム合金と水銀・銀アマルガム合金を使用しない」という勧告を行なったほどです。

ニッケルクロム合金

ニッケルクロムは、超微量の場合以外は発ガン性物質です。EUの規制に先行して、クロムを含む材料の使用をソニーは全廃します。

銀合金

銀合金はアクセサリーと同様、時間が経つとすぐに黒ずんできます。すぐに黒ずんでくる銀を、口腔内という過酷な環境で使用すると、歯ぐきを黒く変色させたり、溶出の危険があるため、歯科金属としては適していないといえます。

銀歯が及ぼす口腔内への影響 

【銀歯の口内への悪影響①】口内炎や口唇炎

銀歯に使用されているパラジウム合金という金属は、金属アレルギーを発症しやすい。金属アレルギーの初期症状に口内炎や口唇炎がある。

【銀歯の口内への悪影響②】むし歯を再発する

歯との密着性がセラミックより乏しく二次カリエスを引き起こしやすく、汚れも吸着しやすい性質がある。

【銀歯の口内への悪影響③】歯周病が悪化しやすい

歯茎との境目の清掃不足で歯周病が悪化しやすくなる。

銀歯が及ぼす全身への影響 

【銀歯の全身への悪影響①】金属アレルギー

銀歯の金属はイオン化され全身に運ばれる。手や足の末端にアレルギー症状が出やすい。

【銀歯の全身への悪影響②】脱毛症

金属アレルギーが原因だと分かりにくく、原因不明であることも。皮膚科で治らなかった症状が歯科医院で銀歯を外したら治った症例も。

【銀歯の全身への悪影響③】ガルバニ―電流で頭痛や不眠

口腔内に複数の金属を入れているとガルバニ―電流という電流が流れ、頭痛や不眠などの症状が出る。